家の買い手側のローン審査が通らなかったら契約はどうなるの?

通常、家や土地等の不動産を購入する時に一括で支払う人はほとんどいません。

(中には親がお金持ちでキャッシュで買ってあげる人や、会社の社長さんが、同じくキャッシュで買う場合もありますが)

一括で支払わない(厳密にいえば、支払えない、が正解ですね)場合には、当然ローンを組んで購入することになります。

しかし、万が一、買い手側のローンが通らなかったらどうなるのでしょうか?

傾向と対策を踏まえて、考えていきたいと思います。

住宅ローンが通りにくい人

 住宅ローンが通りにくい人には、下記のような人を挙げることが出来ます。

  • 年収がない、または少ない人多重債務の人(特にカードローンの借り入れ金額の多い人)
  • 多重債務の人ではないが、カードを多くもっている人(カード利用の有無問わず)
  • 日本国籍を持たない人

ざっと目を通して、

多重債務の人(特にカードローンの借り入れ金額の多い人)は、分かるけど、なぜ、多重債務の人ではないが、カードを多くもっている人(カード利用の有無問わず)も、なの?と疑問に感じた方も多いと思います。

それは、カードを持っていると、住宅ローンを組んだ後にカードを使ってキャッシングなどをされると、多重債務者になる可能性(ローンを貸し出す側からしたら、不安)があるからです。

住宅ローンを確実に通すため、不動産業者が行う傾向と対策

まず、不動産をローンで購入したい顧客が現れた時、不動産業者が行う傾向と対策を見てみます。

最初に、聞き取りです。

上記で挙げた住宅ローンが通りにくい人の傾向にあてはまらない人がどうかを聞き取ります。担当者が、大丈夫そうだな、と判断した時は、ローンの事前審査表を購入希望者に書いてもらうことになります。

それを銀行等の住宅ローンを取り扱う金融機関に持ち込み、ローンが借りれるか、審査してもらうことになります。

(大体一週間以内に審査結果が出ます)そこでローンOKの報告をもらえれば、いよいよ、買主が売主に対して、契約と同時に契約手付金(一般的には、売買契約金額の10%相当)を支払い、不動産物件の売買契約を売主と買主との間で締結することになります。

但し、契約書の中の条項にローン特約という条項をいれるのが、不動産売買契約では一般的とされています。

これは、買主保護の観点から入れるのですが、売主からすると心配ですよね。

ですから、契約前にローンの事前審査を、行っている訳です。100%確実ではないが、ほぼ大丈夫ですよ、という状態で契約を結ぶ訳です。

それなら、売主も買主も、安心ですよね。

そして、契約締結後、その契約書の写しを添付して、正式な住宅ローン申込書(業界では本申し込みと言います。)を、事前審査を持ち込んだ銀行等の住宅ローンを取り扱う金融機関に再度持ち込み、正式にローン審査をしてもらい、OKになればローン実行するための手続きに入っていく訳です。

(正式な住宅ローン申込書を持ち込み、正式にローンOKですという書類・・ローン内定通知書ですねがでてくるまで、約23週間かかります。まぁ、銀行によれば、もっと早く内定が下りる場合もあります。)

気をつけないといけないこと

ローンの内定通知が出てきたら、ほぼもう大丈夫なのですが、気をつけないといけないことがあります。

それは、ローンの内定後、買主本人が、会社を退職したりして、年収がなくなる場合です。

同じように転職して、年収が下がってしまった場合も注意が必要です。

ローンの申し込み書類に書いた年収でローンの実行の決定や、実行予定を決めている訳ですから、年収が減ると、ローン実行予定が根底からひっくりかえる訳です。

ローン金額の減額や、場合によるとローン自身が×となる可能性も出てきます。ローンが実行できないとなると、契約条項に入っていたローン特約条項により、契約は白紙(当初から契約が無かったこととみなすこと)撤回となり、売主は、無利息で買主に、受領した契約手付金を返金しなければならなくなります。

そのあたりを確認しながら、手続きを進められて、円滑な取引が行われることをお祈りします。